会議などでよく登壇者から「質問がある方は挙手を」という場面で誰も手を挙げないことってよくありますよね。なんとなくみんな、「誰かが手を挙げるだろう」と思いながら待っている状態のアレです。あの場面ってなんとなく気まずく、誰か手を挙げてほしいなとか、頼むから自分には当てないで、などと思うのではないでしょうか。このような状態のことを心理学では「多元的無知(集合的無知)」と言います。例えば、街中で道に迷っている様子の人を見かけたとします。その際、自分以外にも多くの人が歩いているから、わざわざ自分が助けなくても他の誰かが助けてくれるだろうという状態のことを言います。一見、これはネガティブなように思えますが、私たち人間にもともと備わっている心理的な特性であり、ごくごく自然なことなのです。少なくとも、得体のしれないものにも名前があると分かっただけで安心できませんか?